ポーラの代表作とも言える「ホワイトショット」。
「美白効果が高い」と多くの方に愛用されている美白化粧品です。
「ポーラ ホワイトショット」には、白斑や皮膚ガンなどの副作用の心配はないんでしょうか?
ホワイトショットには、保湿成分・エイジング成分など、多くの成分が配合されていますが、副作用が心配となるのは、配合成分のうちの「美白成分」です。
「ポーラ ホワイトショット」の美白成分はどんなものが配合されているのか、まずチェックしてみましょう。
ポーラ ホワイトショット「CXS・SXS」には、どんな美白成分が配合されているの?
ポーラホワイトショットシリーズの中でも、(2019年2月現在)人気の高い「CXS」と、「SXS」の美白成分をチェックしてみましょう。
※出典:ポーラ公式HP
美白成分には、どちらにも共通して「ビタミンC誘導体」と「ルシノール」が配合されていますね。
ホワイトショットに配合されている「ビタミンC誘導体」は、どんな成分?
ホワイトショットに配合されているビタミンC誘導体は、「アスコルビン酸2-グルコシド」という成分です。(「CXS」と、「SXS」どちらにも共通して配合されています)
「アスコルビン酸2-グルコシド」は、1994年に資生堂によって医薬部外品に承認されたビタミンC誘導体です。
ビタミンCは、酸化しやすく安定性に欠けて壊れやすいのが欠点ですが、「アスコルビン酸2-グルコシド」は、グルコースと結合しているので、熱や酸化に強く、安定性が高いのが特徴。
ポーラのホワイトショットだけでなく、プチプラからデパコスまで多くの美白化粧品に配合されています。
「長期持続型ビタミンC誘導体」とも呼ばれており、即効性はありませんが、少しずつゆっくりじわじわと美白効果を発揮します。
また、皮膚刺激が少ないので、敏感肌の方でも、肌荒れやかゆみなどといった副作用の心配もなく使用できる美白成分です。
※ただ、「アスコルビン酸2-グルコシド」の白斑の報告は「ゼロではない」ので、その点は頭に入れておいていただくといいと思います。
美白成分「ルシノール」ってどんな成分?副作用はないの?
ビタミンC誘導体が、他の多くの美白化粧品にも配合されているのに対して、「ルシノール」はポーラが開発した、独自の成分です。
「ルシノール」の成分表示名は、「4-n-ブチルレゾルシノール」。
シベリアのもみの木に含まれる成分をヒントに開発され、ポーラが特許も取得しています。
シミのもととなる「メラニン」は、アミノ酸である「チロシン」と「チロシナーゼ酵素」が結びつくことによって作られます。
「ルシノール」はこの「チロシン」が「チロシナーゼ酵素」と結びつく前に、自らがぴったりと鍵のように「チロシン」結びつくことによって、メラニンの生成を抑制する働きをします。
(チロシナーゼ活性阻害作用)。
他の美白成分は、「チロシナーゼ酵素の働きを抑制する」というものが多いですが、ルシノールはそうではなくて、「チロシンがチロシナーゼ酵素結びつかないように作用する」という点が、大きく違いますね。
その美白効果(チロシナーゼ直接活性阻害効果)は、アルブチンの380倍、コウジ酸の5~6倍とも言われています。
これほどまでに効果が高い美白成分ですと、気になるのが
「白斑ができないか」
ということですよね。
2003年に白斑問題を起こしたカネボウの「ロドデノール」。
これも「チロシナーゼ活性阻害タイプ」の美白成分で、「ルシノール」と同じ種類にあたります。
濃度が高いと、白斑を引き起こす可能性が非常に高い成分ですが、ポーラでは安全な濃度で配合(上限0.3%)と決められているため、まず白斑になることはないようです。
(ちなみに、ロドデノールは上限2%だったようです。)
ルシノールは白斑の心配こそありませんが、効果の高い美白成分ではあるので、人によっては、かぶれたり刺激になったりすることもあるようです。
「化粧品に効果を求めれば、ある程度合わない人が出てくる」のは仕方がないことなんですけれどね。
また、「チロシナーゼ活性阻害タイプ」の美白成分は、
長期にわたって使い続けて安心かどうか?
という点については、まだ疑問が残る部分もあります。
「チロシナーゼ活性阻害タイプの美白成分」というのは、つまり、
「メラニンの生成を阻害する」=「メラニンができないようにしてしまう」ということです。
1日2日の短期間の使用なら大丈夫でしょうけれど、何年も使用し続けて、メラニンが作られない肌になってしまったら・・・?
もともとメラニンは「私たちの体を有害な紫外線から守る」ためにあるんです。
「シミができる」という観点からは「メラニンは敵!!」と扱われがちなんですが、決して悪者ではなく味方なんですよ。
メラニンがないと、紫外線が真皮まで届いてしまい、皮膚ガンを引き起こすことも。
「メラニンの多い日本人より、メラニンの少ない白人の方が皮膚ガンが多い」というのは良く知られていることです。
「シミそばかす」ができないように予防はしてくれるかもしれませんが、それより大変なことになってしまう可能性も否定できません。
「ルシノール」が美白化粧品に配合されるようになってから、まだ長い月日が経過していないので、なんとも言えないところではあります。
このように、ポーラホワイトショットに配合される美白成分に「副作用がないか」と聞かれると、
「必ずない」とは言い切れない。と思います。
また、「美白効果」というのは、そのほとんどが「これからできるシミを予防する」というもので、今あるはっきりとしたシミやそばかす・肝斑を消すことが出来るものではありません。
今、でき始めた、小さなうっすらとしたシミならば、美白化粧品で消すことが出来るかもしれませんが(というより、でき始めの薄いシミはターンオーバーで自然に消えることの方が多いです)
濃くてしつこいシミは、いくら高価な美白化粧品でも消すことはできません。
存在感のある「濃くてしつこいシミやそばかす」を消すには、クリニックでのレーザー治療をおすすめします。
効果のみえない、価格の高い美白化粧品を使い続けるより、クリニックのレーザー治療でサッと消してしまう方が、よほど費用も安く、副作用も心配する必要がないんです。
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