乾燥や肌荒れに効果的なエーザイの「ザーネクリーム」。
ドラッグストアなどで必ず見かける、ロングセラーの薬用クリームなので、知らない人はいないのではないでしょうか?
そんなザーネクリームが、「美白に効果がある」という「噂」があるようです。
果たしてこの噂は本当なのか、愛用者の口コミと成分から検証いてみたいと思います。
ザーネクリームが「美白効果がある」という口コミはあるのか?
まず、実際の愛用者の口コミに、「美白効果があった」という声はあるのでしょうか?
調べてみました。
塗り始めはベタつきますが、1、2分くらいマッサージをするように塗りこむとパソコンや携帯を使っても問題ないぐらいになじみます。
保湿効果もバツグン!!!なんとなく美白効果もある気もします。
お財布にも優しいので置き薬的な存在であると安心します。
(31歳)
使い始めて3日くらいして、夫に「お化粧してる?」と聞かれました。
ザーネクリームを塗っていると、血色がよくなり肌のトーンが上がります。
美白効果あると思います。
(28歳)
大好きで、ずっと使ってます。
洗顔後、化粧水とザーネだけなんですが、翌朝はキメが整って色も白いです。
毛穴もふっくら!
においは懐かしい感じなので、好き嫌いありそうです。
私はこれでニキビも落ち着いたので、これからも手放せません。
(32歳)
お風呂上がりに化粧水を付けてからコレを塗ったんですが、肌がワントーン明るくなるんです。
さらに、夜寝る前にたっぷり塗ったら朝起きて感動しました。
肌白くなってるし、ニキビよくなってるし、毛穴小さくなってるし、肌がツルツルしてる。
脂性肌の私でも使えるし、こんなにはっきりと効果が出るなんてすごいです
(14歳)
※口コミは、@コスメから抜粋しています。
口コミをチェックしてみると、ほとんどの方は、ザーネクリームの本来の効能である「乾燥」や「肌荒れ」のみに効果があった、という感想を寄せているんですが、なかには、上記で抜粋したように「美白効果」を実感したという方もいました。
「肌がトーンアップした」とか「肌が白くなった」という感想を寄せている方が、ポツポツいらっしゃるようです。
ザーネクリームが、「乾燥」や「肌荒れ」だけでなく、「肌をトーンアップする」といった美白効果があるのはなぜなんでしょうか。
次に、ザーネクリームの成分をチェックしてみましょう。
ザーネクリームの全成分は?美白効果のある成分は入ってるの?
【有効成分】
酢酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE)、グリチルリチン酸二カリウム
【その他の成分】
オクチルドデカノール、吸着精製ラノリン、グリセリン、クレゾール、香料、自己乳化型ステアリン酸プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、シリコーン樹脂、セトステアリルアルコール、d–トコフェロール、パラフィン、パラベン、部分水素添加大豆リン脂質、ベンジルアルコール、飽和脂肪酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ラウリルリン酸ナトリウム
ザーネクリームの全成分をみてみると、有効成分に「天然型ビタミンE」と「グリチルリチン酸ジカリウム」の2種類が配合されていることが分かりました。
「天然型ビタミンE」は、抗酸化作用が高く、肌に悪影響を与える活性酸素を除去します。血行促進・肌荒れ改善効果も高く、くすみやくまなどに効果的な成分。
ザーネクリームの愛用者の口コミに「肌がトーンアップした」という声がみられたのは、有効成分の「天然型ビタミンE」によるものだと思われます。
もう一つの有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」は、カンゾウという植物から抽出された成分で、優れた抗炎症・抗アレルギー作用があるのが特徴です。
肌は炎症を起こすと肌荒れや黒ずみの原因となることがあるため、「グリチルリチン酸ジカリウム」によって炎症を予防し、すこやかな肌を保つことができます。
ただ、これらの成分は、「美白成分」ではないので、メラニンの生成をおさえ、「シミ・そばかすを防ぐ」という効果は、期待できません。
ビタミンEで、血行を促進し、グリチルリチン酸ジカリウムで、炎症を防ぎ、その他の保湿成分でしっかりと肌を保湿すれば、ターンオーバーが整い、キレイな肌を保つことはできるでしょう。
しかし、「美白」という観点からすると、「美白成分」として「有効成分」に指定されている、例えば「ビタミンC誘導体」や「プラセンタエキス」「トラネキサム酸」といった成分にかなうものではありません。
口コミの一部では、「美白効果」を実感したという方もいる「ザーネクリーム」ですが、あくまで一番の効果は「肌荒れ予防・保湿」なんですね。
美白を目的には、積極的に使用することはおすすめできません。
美白目的には、やはり、「美白成分」がしっかり配合されたスキンケアを使用するのが一番です。
また、勘違いしがちなのは、「美白」=「シミやそばかすを消すこと」
と思ってしまうことです。
美白化粧品の目的は、「シミ・そばかす」を「予防すること」です。
今あるシミを消すことは美白化粧水やクリームなどでは不可能なんです。
※参考記事>>「美白化粧品でシミを消すことはできないの??」
すでにできてしまった、濃くて存在感のあるシミを消すことは、「レーザー治療」でしかできません。
以前は敷居の高かったシミ取りレーザー治療ですが、今では価格もかなり安くなり、一般的になってきました。
クリニックによっては、医師による無料カウンセリングができるところもありますので、本気で「シミ・そばかすを消したい」という方は、一度相談してみるのもいいかもしれませんね。
>>安くて効果のある「シミ取りレーザー治療」ができるクリニック
コメント