「シミ」と「黒ずみ」。
ん?あれ?同じような言葉だ・・
違いはあるのかな?
どちらも「肌が黒くなること」には違いありませんが、いったいどう違うのでしょう?
調べてみました。
シミと黒ずみ、言葉の意味の違いは?
まずは、シミと黒ずみの「定義」をしらべてみました。
①「シミ」と「黒ずみ」の定義は?
シミとはなに?
●顔面、特に額・眉・頰などに生じる褐色の色素斑。成年女子に多い。原因は明らかではないが内分泌系の失調と考えられている。肝斑(かんぱん)。
● 中年期以後、顔面や手の甲など日光に当たる部分にできる褐色の色素斑。皮膚の老化が原因。
シミは、顔や体にできる「色素班」で、全体のうちの一部が「異なる色になっていること」です。
つまり、「一定の範囲」が黒くなっていることで、ここからここまでと、範囲がはっきりしている状態のことをいいます。
黒ずみとはなに?
黒みを帯びること。また、黒くなった状態。「銀製品の黒ずみ」「皮膚の黒ずみ」
一方、黒ずみは、「全体的に黒みを帯びること」を指し、範囲が「ここからここまで」とははっきりしていなく、ぼんやりと全体的に黒ずんでいる状態のことを指します。
肌のシミと黒ずみの原因は違うの?
言葉の意味としてはシミと黒ずみでは違いがありました。
肌のシミ、と言えば、形がしっかりあり黒みを帯びた箇所。肌の黒ずみと言えば、全体的に黒みを帯びていることです。
しかし、肌の「シミ」と「黒ずみ」の原因はどちらもメラニンによるもので同じです。
肌は紫外線や摩擦、炎症を受けると、プラスミンという情報伝達物質がメラノサイトに「メラニンを作れ」という指令を出します。
すると、メラノサイトの中にある、チロシンがドーパ⇒ドーパキノン⇒メラニンに変化します。
このメラニンは通常はターンオーバーによって排出されて、シミや黒ずみにはならないのですが、ターンオーバーの乱れや、メラニンが過剰に生成されてしまったときは、表皮にとどまり、しみや黒ずみになってしまうのです。
「シミ」も「黒ずみ」も全く同じメカニズムによってできます。
シミも黒ずみもスキンケアは同じでいいの?
どちらも同じ「メラニン」が原因の「シミ」と「黒ずみ」。
同じ原因でできるのなら、スキンケアも同じものでいいの?
少し疑問思いますよね。
シミにも黒ずみもスキンケアは、「美白ケア」が必要です。
これはどちらも同じ。
シミや黒ずみを解決するには、美白成分をしっかり肌に届けることが肝心です。
違うのは、シミや黒ずみがどの箇所にあるか?
ということ。
シミといえば、多くは顔に存在するものでしょう。
そのため、顔のスキンケア専用のもので行うことが必要です。
スキンケア化粧品は、顔用のものと体用のものでは処方が違います。
顔用のものは、顔に使用して心地がいいように、保湿力が違ったり、また、その後にメイクをするということも考慮されて作られています。
さらに、顔用のものは体用のものより刺激が少ない処方になっている場合も。
一方、「黒ずみ」というと、どちらかというと、「体にできるもの」を指す場合が多いです。
顔で「黒ずみ」というと、どちらかというと「小鼻の黒ずみ」だとか「毛穴の黒ずみ」等といった場合に使われますよね。
顔が全体的に黒ずむことは、「くすみ」ということの方が多いのではないでしょうか。
一方「黒ずみケア」というのは、多くの場合、体のスキンケアを指します。
そのため、体に使ったときにべたつきがないかなど、不便のないように考慮されて作られています。
仮に、「黒ずみケア」化粧品を顔に使うと、刺激を感じたり、うるおい不足に感じたりすることも多いでしょう。
一方、逆に「シミケア」化粧品を体に使うと、保湿力が高すぎて、衣類にはりつく、と不快に思うことのあるかもしれません。
「シミ」と「黒ずみ」はそのできるメカニズムは同じでも、ケア用品を選ぶときは、顔のシミには顔用を、体の黒ずみには体の黒ずみ用のものを使い分けるようにしましょう。
それが「一番快適に」シミや黒ずみを解消できる方法ですよ。
コメント