美白美容液のロングセラー、資生堂「HAKU」。
コスメのランキングサイトなどでも、常にランクインしている人気の王道美容液なので、愛用している方、多いんじゃないでしょうか。
ただ、人気の美白美容液ではあるんですが、実際に愛用している方の中には、
「シミが薄くなるどころか、逆に濃くなった!」
という方がいるようです。
美白美容液なのに、「シミが濃くなる」なんてことはあるのでしょうか?
まずは、実際に愛用者からどんな口コミが寄せられているのか、チェックしてみましょう。
HAKU愛用者の口コミは?シミが濃くなるなんてことある?
1本使い終えました。
肌の柔らかさやなめらかさ、潤いはかなりアップしたんですが、なぜかシミは濃く・大きくなっています。
HAKUを使っていなかったら、もっとひどく濃くなっていたのかもしれませんが・・。
使い心地はいいし、肌の状態は良くなったのですが、肝心のシミに効果がないので、これに1本1万円は、悩むところです。
(46歳)
雑誌などで評価が高かったので、3本使いました。
全体的に透明感がでた感じはしましたが、私のシミには全く効果がなく、むしろ濃くなった?というような気がしています。
効果がある方もいらっしゃるようなので、私の肌には合わず、残念です。
(52歳)
「続ければ効果がある」と信じて、リニューアル前から、かなりの本数リピートしてきましたが、保湿美容液としての役割は果たしていると思いますが、美白美容液としての効果はよくわかりません。
使っていても、新たなシミができてしまっています。
潤いだけなら、他でもいいような気がします。
(33歳)
HAKU(45g)を使用して3本目になりますがシミが消えません。
シミは目に見えるようになってから3年前後になるものばかりです。
濃くはならないが消えないか、逆に少々濃くなっているものもあります。
(28歳)
(※口コミは@コスメ及びYahoo知恵袋から抜粋しています。)
資生堂HAKUの愛用者の口コミをチェックしてみると、もちろん「効果があった」という方も多いようですが、上記のように、
「シミが濃くなった」
「シミが増えてしまった」
という方も、実際いらっしゃるようです。
では、ここで、(2019年2月現在)最新作の「資生堂HAKUメラノフォーカスV」の全成分をチェックしてみましょう。
「資生堂HAKUメラノフォーカスV」の全成分は・・?
資生堂HAKUメラノフォーカスVは、医薬部外品認定されている「薬用」の美白美容液です。
有効成分は、「4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)」と「トラネキサム酸」の2つが配合されていますね。
これらの成分の働きをみてみましょう。
HAKUの美白成分①「4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)」の効果は?
4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)は、資生堂が2007年に開発した美白成分です。
酵素チロシナーゼの活性を抑え、メラニン生成を抑制するだけはなく、「慢性角化エラー」という、シミ部位でのメラニン産生メカニズムに作用して、溜まったメラニンの排出を正常化する効果を持っています。
研究から実用化までに、13年もの歳月がかかっているそうで、資生堂が特許も取得しています。
チロシナーゼの活性化を抑えるだけなら、他にも多くの美白成分がありますが、HAKUの特徴となるのは、「角化エラー」を正常化する、というところですね。
シミの部分はメラニンを含んだ角層が重なって排出されないままの状態(ターンオーバーが滞っている)になっているので、それを正常化して、メラニンを排出させる。という働きです。
HAKUの美白成分②トラネキサム酸の効果は?
今では多くの美白化粧品に配合されている「トラネキサム酸」も、じつは資生堂が2005年に開発した有効美白成分です。
当時は特許をしていたトラネキサム酸ですが、現在は特許存続期間が経過し、他社も美白化粧品に配合できるようになっているんですね。
常に最新の美白成分を開発している、というところは、「さすが大手」といった感じですね。
こうなると、現在資生堂の特許成分「4MSK」も、何年かしたら他社の美白化粧品にも配合されるようになるのかもしれませんね。
シミ部位は、軽い炎症状態になっており、紫外線にあたっていなくても、メラノサイトが活性化された状態のまま。そのため、メラニンが作り続けられています。
トラネキサム酸は、このシミ部位特有の炎症状態をしずめる働きをします。
美白効果や、うるおい・保湿効果が期待できるのが特徴です。
資生堂HAKUの美白成分は、この「4MSK」と「トラネキサム酸」の2大成分がメインとなっています。
全成分をみてみると、他には、保湿効果の高いビタミンC誘導体「2-O-エチル-L-アスコルビン酸」が配合されており、こちらも補助的に、美白に貢献しているものと思われます。
全体的に、美白美容液ながらも、保湿成分もしっかり配合されているので、紫外線ダメージや炎症などからも肌を守り、「新たなシミを防いでいく」効果の高い美白美容液、という印象です。
それなのになぜ、「HAKU」の愛用者の中には、
「シミが濃くなった」
「シミが増えた」
という方がいるんでしょうか。
それには、次の3つの理由が考えられます。
資生堂「HAKU」でシミが濃くなる「3つの理由」
① 全体的にトーンアップすることによって、濃いシミが目立つようになった
資生堂HAKUは美白効果の高い美容液なので、使い続けるうちに、肌全体の透明感がアップする、という効果を実感することができます。
しかし、美白美容液がアプローチできるのは、肌の「角質層」までになります。
角質層というのは、肌のいちばん表面の部分です。
一方、「濃くて存在感のあるシミ」は、表皮だけでなく、さらに奥の真皮層にもメラニンが蓄積してしまっている可能性が高いです。
そのため、シミの周辺にはしっかりとHAKUの有効成分の効果が実感できても、「濃いシミ」の部分には残念ながら、効果が及ばなかった。
周りがトーンアップしたことによって、シミが「実際には濃くなっていいない」けれど、「濃くなったように感じてしまう」というパターンがまず考えられます。
これは決してHAKUを使用することによって、シミが濃くなったわけではないんですが、シミが「より際立って見えてしまう」ということなんですね。
②紫外線対策が十分でない。
どんなに効果のある美白化粧品を使っていても、「紫外線対策」が十分でないと、シミは濃くなったり増えたりします。
「効果抜群の、HAKUを使ってるから、日焼け止めはいいや!」
と、手を抜いてしまってはせっかくの美白化粧品も無駄になってしまいます。
どんなに高価な美白化粧品よりも、
「万全な紫外線対策ほど、効果のある美白化粧品はない」
といえます。
HAKUを使っていて、「シミが濃くなった」原因のひとつには、「紫外線対策の不十分さ」があげられます。
③ HAKUの成分が肌に合わず、炎症を起こしてしまっている
資生堂HAKUはしっかりと効果のある美白成分を配合した、医薬部外品の美白美容液ですが、
「万人の肌に合う」とは、言い切れません。
どんな化粧品にも、必ず合う人と、合わない人がいます。
美白成分というのは、どちらかというと刺激のある成分が多く、中には合わないという方も。
肌にあわない美白化粧品を使い続けていると、炎症を起こしシミが濃くなってしまう場合もあります。
HAKUを使っていて、少しでも刺激を感じたり、かゆみが出たりする場合は、配合成分の何かが肌に合っていない場合が多いです。
こういったときは、
「使い続けなきゃ美白は効果が出ないから、多少のことは我慢して使うわ!」
とか、
「これはきっと好転反応よ!」
といって使い続けるのではなく、いったん使用を中止しましょう。
美白成分も数多くあるので、HAKUにこだわらず、他の美白化粧品も試してみるのをおすすめします。
使っていて、自分が「心地が良い」と思えるものが、一番肌に合っている美白化粧品です。
肌に合う美白化粧品こそが、いちばんシミ予防に効果を発揮してくれます。
資生堂HAKUでは、「濃くはっきりしたシミ」を消すことはできない。
ここまで、「資生堂HAKU」が「シミを濃くするのか」ということについて検証してきましたが、そもそも美白化粧品は、
「これからできるシミを予防する」にすぎません。
表皮の、まだできて間もないうっすらとしたシミは消すことが出来るかもしれませんが、真皮までメラニンが蓄積した「濃く・はっきりしたシミ」は美白化粧品で消すことはできないんです。
濃く・はっきりしたシミを消すには、「クリニックのレーザー治療」が、なによりも効果的で、そしてコスパもいいんです。
美白化粧品って、価格が高いものが多いですよね。効果がみえないのに、使い続けていると、かなりの金額がかかってしまいます。
クリニックのレーザーで、サッと消してしまう方が、よほど安くすみますよ。
>>安く効果の見えるシミ取りレーザー治療が受けられるクリニック
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