シミやそばかす等に効果的な「レーザートーニング」と「フォトフェイシャル(フォトRF・フォトシルク等)」。
どちらも多くの美容皮膚科で受けられる人気の施術ですが、どう違うのでしょうか?
どちらを受けるべきでしょうか。
比較してみたいと思います。
レーザートーニングとフォトフェイシャル(フォトRF・フォトシルク等)の仕組みの違いは?
レーザートーニングの仕組みは?
レーザートーニングは、医療用レーザーを使って、少しずつ肌に変化をもたらす治療です。
比較的弱いパワーで均一に照射するため、肌ダメージが小さく、痛みややけどなどのリスクも少ないのが特徴です。
レーザー機器は「スペクトラ」というものと「メドライトC6」というものが、多くのクリニックで採用されている代表的なものです。
どちらの機器も、「QスイッチYAGレーザー」という、特定の色素に反応する性質のレーザーを照射し、弱いパワーで、肌に余計な負担を与えず、蓄積したメラニンを減らしていきます。
通常のシミ・そばかすに加え、肝斑治療も可能なのがレーザートーニングの最大の特徴です。
治療するときは、フォトフェイシャルが肌にジェルを塗って光を当てていくのに対して、レーザートーニングは、洗顔後の肌に何も塗らずに照射していきます。
フォトフェイシャルの仕組みは?
フォトフェイシャルは、IPLという光によって、シミ・そばかすの原因であるメラニン色素や赤ら顔の原因であるヘモグロビンなどの色素にダメージを与え、肌トラブルを改善する光治療です。
さらに、コラーゲンを作る線維芽細胞の動きを活性化させるので、肌のキメを整え、ハリを与えるといった効果も。
レーザー治療との違いは、「波長(光の長さ)」と「照射時間(パルス幅)」にあります。
レーザー治療は、ターゲットだけ(シミだけ・ほくろだけ等)を改善するのに対して、光治療では、複数の波長を照射することで、シミ・そばかすだけ、ということではなく、くすみや毛穴、ニキビ跡にも効果が期待できるのが特徴です。
フォトフェイシャルと似た治療で、「フォトRF」や「フォトシルクプラス」といった光治療を行うクリニックも多いですが、これらは「フォトフェイシャルの進化版」に当たります。
「フォトRF」は、フォトフェイシャルのIPLをさらに進化させたAPL(アドバンスト・パルス・ライト)に、RFエネルギーを加えたものです。
また、「フォトシルクプラス」は、UPLという光エネルギーを照射しているという点が、フォトフェイシャルとの違いです。
UPLはIPLよりも、メラニン粒子の分解作用に優れているのが特徴です。
レーザートーニングとフォトフェイシャル、「施術の間隔」や「効果の出る回数の目安」の違いは?
レーザートーニングの施術回数・間隔の目安は?
レーザートーニングは、肝斑治療も可能な「穏やかなエネルギー」による治療なので、回数を重ねて初めて効果が実感できる治療です。
具体的には、1週間に1回を5~6回、その後、2週間に1回を同じく5~6回程度、その後は1カ月に1回受けると効果的といわれています。
最初は集中的に受ける必要があるのが、レーザートーニングの特徴です。
レーザートーニングは穏やかに効果が出てくる治療なので、1回目に目に見えた大きな効果が表れるということは少なく、実感できるのが「5回目くらいから」と言われています。
フォトフェイシャルの施術回数・間隔の目安は?
フォトフェイシャルを受ける頻度は、「3~4週間に一度」が適切といわれています。
効果は初回から実感できる場合もありますが、レーザートーニング同様「5回目くらいから」はっきりと実感できる方が多いようです。
レーザートーニングとフォトフェイシャル、価格の違いは?
レーザートーニングの1回あたりの価格は、7,000円~10,000円程度が相場です。
フォトフェイシャルも、基本的には8,000円~10,000円くらいで、レーザートーニングとそこまでの差はないように思われます。
ただ、フォトRFやフォトシルクプラスなど、1歩進んだ光治療の場合は10,000円~15,000円と、少し価格が上がります。
フォトフェイシャルに比べて、レーザートーニングの場合、治療開始直後は頻繁に受ける必要があるので、1回の施術料金は変わらなくても費用がかかってしまいますね。
ある程度集中して受けた後は、レーザートーニングも「1カ月に1回程度」と、フォトフェイシャルと変わらなくなりますので、最初は少し費用がかかりますが、将来的なランニングコストは「ほぼ同じ」と考えて良いでしょう。
レーザートーニングとフォトフェイシャル、ダウンタイムに違いはある?
レーザートーニングは、ヒリヒリとした痛みやハレや赤みが出る場合がありますが、数時間で落ち着いてくることがほとんどです。
それに対してフォトフェイシャルや「フォトRF」、「フォトシルクプラス」などは、照射後数日で、反応の良いシミなどが黒くなり、1週間~10日ほどでかさぶたが取れるように自然にはがれていく、という経過をたどることが多いです。
結局、レーザートーニングとフォトフェイシャル、どっちを受けるべき?
ここまで、「レーザートーニング」と「フォトフェイシャル」の違いについて見てきましたが、結局のところ「どっちを受けるべき?」なんでしょうか。
結論からいうと、「肝斑がある」もしくは「肝斑の疑いがある」場合は、レーザートーニングを。
「肝斑が明らかにない」場合はフォトフェイシャルやフォトRF、フォトシルクプラスを受けるのがおすすめです。
レーザートーニングは穏やかな出力でメラニンにアプローチしていく施術ですが、その分効果も少しずつしか表れません。
それに対して、フォトフェイシャルは、最初からある程度の出力で照射していくのでシミ・そばかすなどに効果を実感しやすいのが特徴です。
ただ、肝斑は悪化してしまう恐れがあるんですね。
そのため、肝斑のあるお肌は、レーザートーニングで、優しく治療を進めていく他ないのです。
ご自分のお肌に、「肝斑があるかないか」ということは、素人目で判断するのは危険です。
しっかりと医師の診断を受けて、納得の上、「レーザートーニング」を選ぶのか、「フォトフェイシャル」で行くのか、ベストな選択をしましょう。
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